top

2019年4月15日月曜日

<結婚のカタチ 2>後編

(つづき)
 お付き合いが進む中で、お互いが結婚を決めたポイントをお聞きしました。トシオさんは、ゆりえさんが神様を愛し自分を愛してくれていると感じることができたことがきっかけとなったそうです。そして、ゆりえさんは、としおさんが礼拝にちゃんと通い、仕事を頑張り、家族を大切にしている姿を見て、結婚へと心が導かれていったようです。
 出会いから8ヶ月後、お二人の結婚式が開かれました。私も招かれ参列させていただき、仲睦まじくも落ち着いて寄り添うお二人の姿に感動を覚えました。遠距離で仕事の忙しい中、結婚式や新婚生活の準備、お互いの家族との関係作り、二人の絆を深めていくことは大変だったと思います。結婚後もゆりえさんのお仕事の区切りがつくまでの数ヶ月は同居はおあずけ、まさに遠距離婚から始まりました。しかし、二人で祈り合い、コミュニケーションをとり、問題があればきちんと向き合って解決することを決して妥協せずに、少しずつ関係を築き続けてこられたことを、結婚式のお姿やFacebookで垣間見るデート写真を拝見しながら感じます。

 結婚生活はいかがですか?とお聞きしたところ、トシオさんは「結婚生活は楽しい事も辛い事もありますが、ともに笑いともに泣き、ともに祈り支え合えることは素晴らしいです。」とお答えくださいました。ゆりえさんは「山あり谷ありですが、神様に祈って行く事で祝福いっぱいです。」とおっしゃっていました。
 まもなく結婚4年を迎えるお二人は、先日待望のお子さんを授かりました。子育てという新しいステージに、愛と希望たっぷりに立ち向かっているようです。
 今、婚活中の方々へ伝えたいことをお二人にお聞きしました。トシオさんは「自分の思いで全てを決めつけるのではなく、神様が道を開いてくれているならば祈って前進してください。」ゆりえさんは「辛いこともあると思いますが、基本的には神様が結婚に導いてくれていると信じて歩んでください。」とおっしゃっていました。

 遠距離、それぞれが抱える重荷、仕事の忙しさなどさまざまな障壁がお二人にはありました。にも関わらず、その深刻さをあまり周りに感じさせず、明るく楽しく過ごしておられるように見えるのは、お二人がシンプルに神様に信頼をおきながら、素直に神とお互いとに向き合い、純粋に愛と主にある喜びを大切にされていたからかもしれません。

 お二人の結婚生活、家庭生活がますます主の祝福の中で実り、多くの人たちの証となりますようにと祈ります。


2019年4月13日土曜日

<結婚のカタチ 2>前編

これは、私が見させていただいた「想像を超えた主にある結婚」の証です。神が二人の男女を導き一つの夫婦として結んでくださることを通して、私たちは「神が共におられる」「神様は全知全能のお方だ」ということを改めて教えられます。

今回ご紹介するのは、遠距離、年の差、それぞれの抱える重荷を超えて結ばれたトシオさん(仮)・ゆりえさん(仮)カップルのお証です。
お二人が出会い、ご結婚したのはトシオさんが36歳、ゆりえさんが41歳の時でした。トシオさんは愛知県、ゆりえさんは宮城県にいらっしゃいました。その距離約700km・・・。まるでイサクとリベカのような遠距離を超えて、二人はどのように出会ったのか・・・。
その瞬間を私はよく覚えています。お二人が出会ったのは、私が主催していた婚活サポートミニストリーCCMが某クリスチャン結婚相談所の協賛で開催したお見合いパーティーでした。トシオさんは、その数ヶ月前からCCMの交わり会に参加されていました。トシオさんの教会で婚活を支援する会が立ち上がり、参加することで積極的に結婚を考えるようになり、より出会いや交わりを広げるためにCCMの会にも足を運んでくださるようになったのです。交わりの中でトシオさんがご自身の魅力や良い面に少しずつ気づかされ、会う度に服装がセンスアップし、ご自分に自信がもてるようになっていく姿を私も見守っていました。そして、実践的な出会いの場であるお見合いパーティーにも参加してくださったのでした。
ゆりえさんは、協賛の結婚相談所の会員さんでした。パーティーに参加するために、はるばる宮城県から来てくださった(しかも日帰り)と聞き、私も参加者も大変驚きましたが、「小旅行みたいで楽しいですよ!」と明るく答え、いろんな方と楽しく積極的に話していらっしゃった姿がとても印象的でした。「まるで面接みたいですね」と男性参加者が思わず笑ってしまうほど積極的なトークでしたが、それもそのはず、ゆりえさんの当時の職業は女医さんでした。彼女が結婚を祈り始めたきっかけは、東日本大震災を経験し、1人でいるのは良くない、家族が必要だと思ったからだそうです。
トシオさんもゆりえさんもそれぞれいろんな方と連絡先を交換し交流していましたが、2ヶ月後くださった交際報告メールにはお二人がにこやかに寄り添うデート写真が添付されていました。

そんなお二人ですが、婚活中に悩まれたことがありました。トシオさんは、自分の弱さを受け入れてくれるかどうかということでした。彼は少し難しい持病を抱えておられ、そのために車の免許を持つことができませんでした。(それでも旅をするのが大好きで、フットワーク良く電車であちこちへ旅行されていました。)ゆりえさんは、ご自身の年齢を気にされていました。3年半婚活をつづけ、トシオさんと出会った時はすでに40歳を過ぎており、それでも本当に結婚してくれるかどうか…心配されていたそうです。また、お二人ともお仕事が忙しい上に、遠距離でのお付き合いということで、自分の時間を削って相手のために捧げること、デートの時間をつくることに大変さを覚えることもあったそうです。
 お二人の支えとなったものは、牧師夫妻や、教会の婚活仲間の励ましと祈り、石井希尚さんの著書、そして聖書のみことばでした。トシオさんは「いつも喜んでいなさい、絶えず祈りなさい、全ての事に感謝しなさい(テサロニケ1  5:16)」ゆりえさんは「あなたの道を主にゆだねよ、主が成し遂げてくださる(詩篇37:5)」のみことばを胸に婚活を進めていたそうです。

 お付き合いが進む中で、お互いが結婚を決めたポイントをお聞きしました。・・・
(つづく)