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2017年4月3日月曜日

どうして結婚したいのか?

結婚についての働きをしている・・・という話をすると
「結婚したほうがいいってことですよね」というニュアンスを感じるときがあります。

けれど、本音を言えば、絶対結婚しなきゃいけない!とも、思っていません。

「一人で生きていく」と決心する。
これって、むしろすごい強いな、と私は思います。


私の場合は、かなり早い段階で
「一人では生きていけない、絶対にムリ!」という自覚がありました。

友達も、先輩も、恩師も、尊敬する人も、恋人も、
私の人生には踏み込んでくれない。私に対して責任は負ってくれない。
人は損得で、私を切り捨てたり見放したりするものだ、と思っています。
そして、私はこの孤独に耐えることができません。
神様がいる。決して私を1人にはしない。その通りです。

でも、神様以外に、家族以外に、
自分の人生にとことん一緒にいてくれる人が
一人でいいから欲しい!!

それが、私が婚活を始めた動機でもありました。
私にとって、本当に命に関わる問題でした。

このことに本気で向き合い、真剣に祈っていったとき
婚活でのパートナーの条件は、自然と絞られました。
ルックスや、肩書きや、何をしている人か、ということはほとんど気にしていなかったのは、このためだったと思います。
結果、神様は、本当にベストな人と出会わせてくださいました。
気性の激しい私を、とんでもなく広い懐で受け止めてくれ、絶対に私を見放さない人が
今私のそばにとことんいてくれます。彼以上の人はたぶんいない、と思います。本当に感謝です。

でも、
言っておきますが、
結婚すれば無条件の幸せが待っているわけではありません。
もっと言えば、結婚したら苦労は増えます。
他人同士が家族になるのですから・・・。

苦労は増える。
結婚は、1人ではあり得ない苦労と祝福をセットで引き受けることなのかもしれません。



勝ち組、負け組・・・なんて言葉がはやったこともありましたね。
でも、そもそも、結婚しなければいけない、ということはないんです。
すべての男女は結婚しなければならない、なんて聖書は命令していません。
(そんなこといったらパウロはどうなってしまうの・・・?)

そして、
結婚するしない、というのは、
必ずしも、その人の人間性と関係あるわけではないと思うのです。
結婚しなければダメな人間、てことでもないと思います。

私はこの5年、ずっと妊活をしています。
子どもが与えられるように祈りつづけていますが、与えられません。
はっきり言ってものすごい時間とお金と労力をかけて妊娠するよう努力もしました。
けれど、与えられないのです。
周りはどんどん妊娠出産していきます。心が乱れます。
自分が人としても女としても欠陥があるように思えて泣けるときがあります。
でもね、子どもができなきゃ、人としてダメなんでしょうか??

私が本当に生まれたときからお世話になっている、かわいがってくれた
子どものいないクリスチャンのご夫婦がいます。
私はその人たちのことを欠けた人たちだと思ったことは一瞬もありません。
心から尊敬し、大好きな人たちで、神に愛されていることがわかるご夫婦です。

聖書の中にも不妊の女たちが出てきます。彼女たちの姿に本当に慰められます。
神様が彼女たちを祝福しなかったわけではないということは、聖書を通してわかります。
いわずもがな、生涯独身であれほど神に仕えたパウロをダメな人間だと言えるはずもありません。


ちなみに、日本で言えば、
江戸時代の庶民の婚姻率ってどのくらいだったかご存知でしょうか?

なんと・・・5割、なのだそうです。

庶民の半分しか結婚しなかったわけです。

この時代、庶民が家を継ぐとか、苗字を継ぐとか、土地を継ぐとかということもなかったので、結婚する意義もさほどなかったのでしょう。
しかも、庶民ですから、働いて働いて年貢を納めて、一生を終える。
わざわざそんな生活を子々孫々までやらせたい・・・と、思うでしょうか。

この話を聞いて、

あらためて、「なぜ結婚を祈るのか」ということを考えさせられました。

結婚は、したいからするのか?
なぜ、結婚をしたいのか?するべきだと思うのか?

その動機を、ちゃんと持つことは、大事なのではないでしょうか。

人間は、自分の内側から湧き上がる動機によってしか行動することができません。
仮に動けたとしても、そこに強さはありません。大事な決断も、できません。

この課題に、目を背けずに向き合うべきだと思っています。

今の忙しさとか、目の前の楽しさに目をとられるのではなくて
ちょっと立ち止まって、本気で考えてみる。

そして、もう一歩踏み込んで、

神は私に結婚を通してどのようなことを願っているだろうか?

そんな視点からも、自分の結婚、婚活の動機を、考えてみてもいいんじゃないかな、
と思います。

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